こんにちは。新入りのちょもです。
昨晩はアップし忘れとりましたー、すんまそん!
さて、12月に入り、そろそろ帰省やお正月の準備も本格化し始めましたね。
今年初めて牛深を訪れる私の夫は
「わ~、牛深ってどんだけ田舎🏡なんだろ~。オレ耐えられるかな~」
と心配していますが、想像を超える静けさにきっと恐れおののくことでしょう。
そんなド田舎に、定期的に、静寂を突き破る音楽が流れます。
それは時報チャイム♫
牛深は、朝6時、昼12時、夕方5時、夜7時の「1日4回」と異様に多いのです。
(最初の3回はまだわかるとして、夜7時は何の合図なんでしょうね?
「大人もはよ飲みに行かんね!」なのか??)
そして、この時報チャイム、やたらボリュームがデカい!
私が小学生か中学生の頃から放送が始まったのですが、その頃は行政連絡のスピーカーから流してて、外で遊んでると「おぉっ!」ってなるくらいバーーーンと耳に飛び込んできてました。今となっては、各家庭に配布・設置されている防災無線機からも聞こえてくるので、家の中でも逃げ場がありません😓。。
しかし、選曲は気が利いていて、朝と正午は「牛深市歌」、夕方と夜は「天草小唄」なのです。って、「牛深市歌」はもう聞く機会もないじゃん! 中学生の頃はそらで歌えたけど、歌詞も忘れちゃったな~。ということで、チェックしてみました。これ、1964年6月24日に市歌に制定されていたそうです。
『牛深市歌』作詞:森常雄 作曲:梅沢信一
ゆたかなる朝の光に 満ちわたる汐の青さよ
島は晴れ 汽笛のこだま
夢を呼び 希望にはづむ
おゝ 牛深市 興そう 海のふるさと
新らしき息吹あふれて はつらつとこぞる力よ
躍進の 港に映えて
銀鱗の 幸は輝く
おゝ 牛深市 築こう 若きふるさと
風澄みて薫るたちばな 槌ふるう炭鉱のひびきよ
人の和に くらし楽しく
とこしえの 栄えをまねく
おゝ 牛深市 伸ばそう 明日のふるさと
当時から思ってたけど、この歌詞やメロディって、
朝日を受けて船団が行き交う様子とか海や空の青さとかという
牛深の風景と本当によくあってるなー、と思います。
ついでに、「天草小唄」もね。
こちらは、1933年(戦前だ!)にコロンビアレコードより発売、と歴史が長い!
『天草小唄』作詞:平野正夫 作曲:大村能章
波にゆられて不知火消えりゃ
朝日ほのぼの 有明そめる
ここは天草 あのキリシタン
かなし 殉教の 夢の島
浮かぶ白帆に絵のような島に
走る汽船の 煙が残る
上と下との 縁(えにし)の瀬戸を
渡りゃ 本渡の 文華(はな)の町
雲か山かと山陽が詩(うた)の
灘のかなたに 夕陽が沈みゃ
優(やさ)し巴(ともえ)の 白洲の腕に
抱かれて 眠る 袋湾
温泉(いでゆ)白鷺(しらさぎ)ドライブ疲れ
明日牛深 今宵は﨑津
あつい情けの 一夜を明かしゃ
出船 別れの なみだ雨
「か〜あぁな〜しー、じゅーんきょおぉぉの、ゆーめのおぉしぃーまー」
って、全然悲しくない感じで友達と歌いながら家に帰ってたっけ。。
ちなみに、天草郷友会のHPによると、
この歌はまだ残ってると思うけど、本渡在住の親戚も知ってるような知らないような、だったから、あまりメジャーじゃないのかも??
ともあれ、今となっては「牛深市歌」を聴くことはほぼなく、平成生まれの子どもたちにとっては「牛深市」そのものが過去となって歴史に埋もれていくのでしょう。その日はきっとそんなに遠くない。けれど、こうして時報チャイムに残っていくなら、歴史になっても簡単に忘れられることはないかな。
と思うと、多少「うるさい」とか「朝起こされるんだよな...」くらいは大目に見てもいいのかも…と思うのでした。
まあでも、牛深に遊びに来た友人のほとんどが「つか、音デカすぎじゃない?」っつってたからなー💦夫の反応が楽しみです。