2018年8月16日木曜日

【夏の海を安全に楽しむために!】知っておきたい5箇条

みなさん、こんばんは。新入りのちょもです。

8月も後半に入ってきましたが、この時期になると海難事故のニュースが増えますね...😭
毎年TVを見ながら、「少し気をつけるだけで、最悪の事態は免れただろうに……」と思うことが多いのです😭😭

そこで、元ダイビングインストラクターとしての経験から、海を安全に楽しむために「これ、知っとくといいよ!」という5箇条を挙げてみたいと思います。
これから海を楽しむ人は、ぜひご参考に!

一、少しでも「あれ?」と感じたら撤退を
「ええっ、海に入らないなら事故るわけないじゃん!」とがっかりしたあなた。気持ちはよくわかりますが、本当にこれが大事なのですよ!

体調が悪い、天候があやしくなってきたなど「あれ?」「おや?」と思ったら、その違和感は99.9%正しいです! せっかくの美しい海を目の前にしても「必ず」「勇気ある撤退」を。「ま、大丈夫か!」ってことはまずないし、あなたが「大丈夫」と言ったら、周りの人はよっっっぽどじゃない限り止めません(これ本当に重要!!!)。

上のパターンで「天候が悪くなるって言ってるけど、ま、大丈夫でしょ〜」と海に入った私は、予想以上に早く&悪く天候が急変し、帰りに大シケになってて大事故寸前だったことがあります。うねる海の中をガイドロープに(本当にぜいぜい息をつくくらい)必死にしがみつきながらなんとか帰還して、陸に上がって空気ボンベを見たら、岩にがんがん打ち付けられた傷が無数についていて…マジでぞっとしました。

で、ダイビングセンターに行ったら、

「おー、よく帰ってこれたね〜。危ないと思ってたよ〜。君たちの後に海に入った人、誰もいないもん(笑)」

とスタッフ。いや、笑えないし! 入る前に言えよって話だし!! でも、これが現実。

私と仲間は、上級者コースの課題を早くこなしたいという焦りがありました。しかも、何十回と潜った海だしという油断もあった。で、よくて大ケガ、最悪、海の藻屑と消えるところでした。「せっかく○○まで来たのに、泳がないなんてヤダ!」その気持ち、よーくよーくわかります。でも、「勿体ない」で命を落としてどーする! もう一度言います。

海について、「ま、大丈夫か!」は絶対ありません。

二、その日の潮の満ち引き時間を調べておく
そんなの、釣り人くらいでいいんじゃ?と思いがちですが、海水浴でも、特に潮が引く時間帯は知っておきましょう! 引き潮が強いと、泳いでも泳いでもなかなか陸にたどりつけません。で、事故が起きるんです。たどりつけなくて力尽きるから、ではなく、たどりつかなくてパニックになるから。
ダイビングインストラクターがもっとも恐れるもののひとつに、講習生の「パニック」というのがあります。人は、いったん我を忘れると、BCジャケット(空気が出し入れできるジャケット)を身につけてても、水面でも溺れるんです(実話)。しかも、「さっき足がついたところで足がつかない」「泳いでも進まない」なんていう、ほんの小さなことが、瞬時に大きな恐怖心に育ってしまってパニックになることが多い。これを防ぐには、恐怖心を育てないこと=あらかじめ海についての知識を入れておくこと。潮の干満、小さなことですが、知っておくだけでいざというときに違いが出ますよ。

三、仲間が海に入ったら
「5秒以上、目を離す」ことがないように。
インストラクターは、「必ず5秒以内に1回は仲間を確認」と言われます。万が一、水中で仲間に何かトラブルが起きたときに、自分が近づいて対処できる距離・時間の目安が「5秒」といわれているからです。
しかし、これはあくまで「健康な」「海好きの」「大人」が、「静かな海に入る」場合の話。子どもや高齢者、海に不安を感じている人や、波が高めの場合などは、つきっきりで見てあげてください。「浅瀬にいるから大丈夫だよね!」。ブブー❌人間は、成人でも水深30cmで溺れます。

さて、ここからは「ヤバッ!」に出会ったときの対処法。

四、流されたら逆らわない
万が一、引き潮やリーフカレント(離岸流)に乗ってしまってどんどん沖へと流されてしまったら、慌てずに、とりあえず流れに乗って流されちゃいましょう! 流れに逆らって岸に泳ぐなんてもってのほか! 海流の強さに敵うわけないので、体力の無駄遣い。また離岸流に乗った場合は、海岸と並行に泳ぐと流れから逃れられることもありますが、さほど泳ぎに自信のない私は、全体力を「浮くこと」と「(可能なら)当たりを見回すこと」にあてます。岸から離れてもすぐに大事には至りませんが、浮く体力がなくなったら沈むだけ。それは最悪の事態を意味します。浮いていさえすれば、もしホイッスルを持ってたら吹けるし、スマホを持ってたら緊急連絡もできる! 限られた体力は効率的に使いましょう!!

五、とにかく浮く
つかまるものがあればベストですが、何もなくても、人間は肺に空気がありさえすれば浮きます。よく「筋肉質だから浮かないんだよね」という男性がいますが、どんな人でも浮きます。なにも水面と並行に浮く必要はなくて。「すうっ」と息を吸い込んで息を止めると胸のあたりが自然にぷか〜っと浮いてきます。足が沈んでも、耳まで海に浸かっても焦らないで! 老若男女にやってみてもらいましたが、浮きます! 大丈夫!! そうしている間に、自然に息が漏れて少し沈んできても焦らないで!! 素早く息を吸うとまた浮きます。そうして体力温存しながら、少しでも長く浮いて呼吸を続けることが、ぶじに救助を待つ正しいスタイルです。

文字ばかり&今日の話題は楽しくなくて、すみませぬ〜〜😓💦
で、も! 海好きとしては、
「本当にちょっとした心がけだけでも、防げる事故ってたくさんある!!」
とどうしても言いたかった!!

というわけで、美しい海を堪能するために擦り傷や虫・クラゲさされ対策も重要だけど!)万が一の対処法も頭の片隅においておいていただけるとうれしいです〜💚

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